【体験談】10年間鬱病だった私が病気を克服して年収800万円の上場企業に転職できたワケ

最高の自分

私は10年間鬱病でした。

そんな私が鬱病を克服して年収800万円の上場企業に転職できた理由をお話したいと思います。

10年間の暗闇

私は大学を卒業して地元の公務員として就職しました。

最初の方は順調に仕事をこなしていました。ヤル気も成長意欲もあった方だと思います。

しかし、いつしか公務員でいることの息苦しさを感じるようになってきました。

「公務員たるもの、真面目に住民に尽くさなければいけない」

「模範となるような言動をしなければいけない」

そういった「べき論」にいつしか囚われて自分自身を見失っていく感覚がありました。

そして仕事の忙しさも相まって仕事に行けなくなり、心療内科に相談しに行ったところ鬱病の診断が下りました。

「まさか自分が」

そんな気持ちでいっぱいでした。

そこから結果的に10年間、薬を手放すことができず苦しい日々を送りました。

休職と復職を繰り返し、薬の量も増えていきました。

多い時に7~8種類位の薬を服用していました。

それぐらいの量の薬を飲んでいては正常な判断はできないものです。

本を読むことも、文章を理解することも困難で、人との会話も恐怖を感じるようになっていました。仕事ができない日々が続きました。

仕事を辞めたくて辞めたくて家に居ても稼げるものはないかと思い、株やFXに手を出しました。

そこからさらに人生のどん底を見たのです。

クレジットカードでの入金を繰り返しとんでもない金額の請求の連続。

金融機関からの借り入れでどうにかやり繰りし、空いた枠でさらに入金してFXをしました。

結果消費者金融からも借り入れをして大きな借金ができました。

その額は500万円以上。

「このままではいけない。人生を変えたい」

そういう思いが強くなり、思い切って公務員を辞めることにしました。

そして、薬を全部辞めることにしたのです。

仕事に行かないのだから薬を飲む必要はないだろうと判断しました。

それが転機となりました。

年収=セルフイメージ

公務員を辞めて派遣の仕事を始めました。工場勤務の肉体労働です。

その時の私はとにかく環境を変えたいという思いが強く県外の寮付の工場に勤務することにしました。

想像以上に肉体労働がきつくそこは2か月で辞めてしまいました。

その後も地元に戻り別の事務の派遣の仕事をしました。

その時の私のマインドは「自分は派遣やバイト程度しかできない」というものでした。

事務の仕事を続けているうちに変化が出てきました。

その時はもう薬を全く飲んでいなかったので、公務員時代のように文章が理解できないということがありませんでした。

むしろ会社の会長からは「スーパー派遣が来た」と言われるほどに自分が普通に仕事ができていました。

私は私が思っているよりもその会社では仕事ができていたようです。

そこで少しずつ自信を取り戻しました。

そしてちょうどそのタイミングで「年収は自分のセルフイメージ通りである」という情報を見つけました。

どういうことかと言うと、年収というのは能力や才能によって高くなるものではなく、自分が自分自身に対してどれぐらいの年収が相応しいと思っているかによるということです。

あなたが年収400万円として、一方で年収800万円の人があなたよりも倍の能力や才能があったり、倍の努力をしているかというとそうではなく、その人は自分が800万円を得るに相応しい人間だと思っているというただそれだけのことです。

つまり、あなたが「自分は年収200万円が相応しい人間だ」と思っている時点で、年収800万円や1,000万円以上の高収入の求人には目もくれず、年収200万円程度の求人の中から自分にもできそうな仕事を探すことになるのです。

これを知った時、私は「自分自身は年収200万円程度の人間だ」と思っていた自分に気付かされました。長い鬱病経験が自分のセルフイメージを下げていたのです。

だから転職先を選ぶときに正社員ではなく、派遣でしかも年収も前職以下を探していたのです。

ハッとさせられました。

自分のセルフイメージ通りの年収、会社、職種を自然と選んでいたのです。

「自分のセルフイメージを上げれば良いんだ」

そう気づきました。

セルフイメージの上げ方

どうすればセルフイメージ、つまり自己肯定感を上げられるのだろう。

その時からそのことばかりを考えるようになりました。

ただでさえ10年以上鬱病でセルフイメージが下がりまくっていた自分が今からセルフイメージを上げることってそもそもできるのか?

そこからセルフイメージを上げる方法を調べまくりました。

そこで見つけたのが、セルフイメージを上げるには「ダメな自分を愛すること」という言葉でした。

これまでの私は何か失敗や問題にぶち当たった時にすぐに自分を責めてしまう癖がありました。

「自分はやっぱりダメな人間だ」

些細なこと小さなことでも自分を責め続けていたのです。

それが強力にセルフイメージを下げていました。

「決めた。今日からはどんな自分を愛そう」

そこから私は自分自身を無条件で愛する訓練を始めました。

なんせ常に自分にダメ出しをしていた人間でしたから自分の愛し方が分かりませんでした。

「自分は素晴らしい。ダメでも良いよ」と体をさすったり、セルフハグをしたり。

試行錯誤の毎日。

最悪な自分、嘘を付く自分、失敗をする自分、人を裏切る自分、人を傷つけてしまう自分、ダークな自分。すべてを愛することにしました。

「そんなことして大丈夫。もっとダメになるんじゃない?」

そういう自分の心の声が聞こえてきた時期もありましたが、くじけず毎日自分を愛する言葉を声に出したり、心の中で唱えたりしました。

そして徐々にセルフイメージが上がってきて、静かなる自信が付いて来るのが分かりました。

張りぼてではなく自分の内側からジワジワと来る自信。

そういう状態になってきました。

年収800万円の上場企業に就職

そして派遣の仕事をしながら転職活動を開始しました。

そこでネットの求人情報で探したのが高収入の会社。

その時の私は「自分は年収2,000万円が相応しい人間だ」と思えるまでになっていたのです。

そこで平均年収800万円、努力次第で2,000万円でも3,000万円でも狙える上場企業に転職する決意をしたのです。

応募して、履歴書に自分の思いを書き連ね、書類審査、一次面接、二次面接とクリアして、見事上場企業に就職することができたのです。

履歴書を書いている時から、その文章に自分のセルフイメージの高さが表れていました。

面接の時もセルフイメージが高かったので全く緊張もせずにこなすことができました。

「就職できるのは当たり前。就職してからいくら稼ごうか」

そういうマインドでした。

そして今、上場企業で働いています。

会社の同僚はみんな意欲が高く、切磋琢磨できる環境で毎日充実した日々を送っています。

あ、鬱病が治っている

そしてある時、はっと気づいたのです。

「あ、鬱病が治っている」

公務員の時、あんなに治したかった鬱病がいつの間にか治っていたのです。

私は思うに、「鬱病を治したい」と思っている間は鬱病は治らない。

「鬱病が治ることには目もくれず、その先の年収2,000万円を達成することに没頭する」

病気を治すことにフォーカスせず、別の目的、仕事での成功を収めるというところにフォーカスしていたら、いつの間にか鬱病は当たり前のように治っていた。

そんな感じです。

鬱病のことは眼中になく、別の目標のために一生懸命でしたから、鬱病が治るのは当たり前の前提条件になっていたんだなと今そう思います。

環境を変えることは大切です。

しかし、それ以上に自分が変わること。セルフイメージを上げること。

環境は自分を変える後押しに使う。

そしてセルフイメージを上げるためには、ダメな自分も愛すること、受け入れること。

そしてダメな自分を愛せるようになった副産物も出てきました。

それは、「ダメな相手も愛せること」

ダメな自分も愛せているので、自分以外の誰かの欠点が見えた時もそれも受け入れられる。

必然的に人間関係のトラブルがなくなりました。

「一つ人生ステージが変わったな」

そう感じました。

長々とここまで読んでいただきありがとうございます。

あんなに苦しかった日々からこんなにも充実した人生を送れる日が来るなんて思ってもいませんでした。

私にもできたのだから、あなたが今とても苦しくて人生のどん底にいたとしてもきっと大丈夫。

そんな自分も愛して、苦しんでいる自分も自分だから。大切に扱って。

そしてすべての自分を受け入れることができた時に、自分自身にも他人にも愛を示せる人間になっているから。

10年間鬱病を経験して、今本当の幸せを感じている私からのお話でした。

タイトルとURLをコピーしました