人から悪口を言われた時は誰でも嫌な気分になるものです。嫌な気分になること自体は悪いことではありません。問題は嫌な気分を引きずってしまうことです。
では、人から悪口を言われた時にどのような考え方、対処をすれば良いかご紹介していきます。
相手にレベルを合わせない
あなたがどうであれ、あなたに悪口を言う人というのは自分自身に不満がある人です。
自分自身が人生で上手くいっていないのです。
上手くいっていないのであなたのちょっとした言動を理由にして悪口を言ってしまうのです。
もしその人が宝くじで10億円当たっていたとしたら、それでもあなたに悪口を言うでしょうか。おそらく言わないでしょう。
悪口を言う人は人生に不満があるのです。
だこらその悪口は、人生で上手くいっていないことのはけ口になっているのです。
そのはけ口に真剣に付き合っていると疲れてしまいます。だから悪口を言う人の波長に合わせなくて良いのです。
あなたがその人のレベルに下げて物事を考える必要はありません。
悪口を言われた時は、「あぁ、この人は人生に不満があるんだな、可哀想だな」と思うぐらいで丁度いいです。
死にはしない
そうは言っても、悪口を言われること自体いい気持ちがしないという方がほとんどだと思います。
時にはあなたがひどく傷付くことを言ってくる人もいるかもしれません。直接言われる分にはまだ反論できる機会があるので良いですが、コソコソと誰かと話していることが聞こえてきた時は辛いですよね。
胸がキューとなって心が痛みます。
それでも大丈夫。
死にはしません。
どんなに悪口を言われても、どんなにひどいことを言われてもあなたは死ぬことはありません。
そんな時は最悪な状況を考えてください。あなたが今戦争が真っ只中の場所にいるとしたら。あなたが今重い病気で末期の状態であるとしたら。
それに比べると悪口を言われるぐらい大したことはありません。
もちろん悪口を言われた時は傷付きます。それでもあなたは生きています。生きていれば可能性はいくらでもあります。
職場の人から悪口を言われたとしたら、最悪な状況になったとしても会社を辞めるということぐらいです。
学校で悪口を言われたとしたら、最悪な状況になったとしても、学校に行かなくなるということぐらいです。
この最悪な状況を想定することは心理学的にも重要です。最悪な状況になったとしても死ぬことはない。
最悪でも死ぬことはないということは、思った以上に私達に勇気を与えてくれます。
そう。あなたはたとえ悪口を言われたとしても死ぬことはないのです。
傷付くのを許可するな
人は悪口を言われた時、必ず傷付くのでしょうか。
それは違います。
あなたが傷付くのを自分に許可するから傷付くのです。
その証拠に同じことを言われても傷付く人もいれば、ケロッとしている人もいます。
この考えは、なかなか理解するのが難しいかもしれません。特に今まで、自分の状況を環境や周りのせいにしてきた人はそうかもしれません。
でも事実としてそうです。
人から悪口を言われて自動的に傷付くという心の癖をあなたが持っているということです。
悪口を言われても傷付かないということを選択すれば良いのです。
そうは言っても傷付くということを選択してしまう。
それも無理はありません。今までそのように生きてきたので急には変われません。
でも傷付くのは自分が許可しているからだと理解するだけで少しずつ変わってきます。
人から悪口を言われた時に、ふと考えることができます。今自分が傷付くことを許可していないかって。
それを毎日意識していると分かってきます。傷付くのを選択しているのは自分自身であることを。
あなたにも傷付くのを拒否する力があります。反応的にならないことができる力があります。人間なら誰しもが持っている能力です。
是非試してみてください。傷付くのを許可しないということを。
物事は捉えよう
悪口を言われるというのは嫌なこと。
それは誰が決めたのでしょうか。
どんな物事にもプラスの側面とマイナスの側面があります。
悪口を言われて傷付く人は、マイナスの側面にフォーカスしています。
「いやいや、悪口を言われることにプラスの側面なんてないよ」
そう思う方がほとんどだと思います。
でも違います。どんなに卑劣で悪質な悪口にもプラスの側面が必ずあります。どんな言葉にもです。
たとえばあなたが職場の上司から、「お前は仕事ができない」と言われたとします。
その言葉から得られるプラスの側面を考えてみてください。
一見プラスの側面はないように感じます。でも諦めずに考えてみてください。
仕事ができないからこそ、謙虚さがあるかもしれません。
仕事ができないからこそ、仕事以外の趣味や活動に力を入れているかもしれません。
今仕事ができないということは、伸び代があるということです。
それに何をもって仕事ができないと判断できるのでしょうか。上司から見たら仕事ができなくても、他の人から見たら立派に仕事をこなしているように見えるかもしれません。
もしかしたら、上司はあなたに期待しているからわざと発奮させることを言ったのかもしれません。
このように、マイナスしかないと思っていたことでも、意外と探せばプラスの側面があることが分かります。
物事そのものには意味はありません。
それに意味を付けるのはあなた自身です。
言われた事実が変えられないのなら、その意味付けを変えてしまえばいいのです。
あなたはそのままで素晴らしい
これまで悪口を言われた時の対処法をご紹介してきましたが、今まで生きてきた考え方の癖があるので、すぐに悪口に対処できるわけではないでしょう。
それでも、どんな時でも言える言葉があります。
それは、「あなたはそのままで素晴らしい」ということです。
人から言われた悪口の内容がどうであれ、あなたはそのままで素晴らしい。
たとえあなた自身がその悪口に身に覚えがあったとしても。
そのあなたがダメだと思っていること自体も素晴らしい。
人は生きているだけで素晴らしい。
だって生きているのだから。
理屈なんてどうでもいい。あなたは今のままで素晴らしい存在です。クソったれな部分も、恥ずかしい部分も、甘ったれた部分も素晴らしい。
他人の評価で自分の価値は決まらない。自分自身で自分の価値を認めるしかない。いくら人から悪口を言われてもあなたの価値は1ミリも下がらない。
人からどんなにひどいことを言われたとしてもあなたは価値がある人間です。
人からの評価で人の価値が決まってしまうなら社会は大混乱です。そんなことはありません。
人は皆等しく価値があります。
悪口を気にする必要はありません。
悪口を言われることは決して気持ちいいものではないかもしれませんが、これらの考え方を生活に取り入れてみると、今まで感じていた不快な気持ちが嘘のように晴れて、「こんなことで悩んでいたんだ」と思うでしょう。
ピンチはチャンス。
悪口を言われたことが転機となって、きっとあなたに最高のギフトが与えられるでしょう。
それを楽しみに待ってみてはいかがでしょうか。